2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

突然の雪です。

朝から寒い1日です。雨があられになり、本格的な雪になりました。 踏みわけん 庭には跡の をしければ 雪よりほかの 道を尋ねん(新千載和歌集 源義行) きれいに積っている雪に足跡を付けるのはもったいないという気持ち、共感できますね。

梅の花よ、死んだあとも私を忘れないで。

きょうもいい天気です。 花を枝いっぱいに付けている大きな梅の木を、きのう都内で見ました。うちの庭の梅は遅咲きですけれど、もう見ごろ、まっさかりですね。 ながめつる けふは昔に なりぬとも 軒端の梅は われを忘るな(式子内親王 新古今和歌集) もの思…

雪のように、空のかなたから流れ落ちる梅の花。

けさは、いい天気です。でも、花粉が心配です。。。 きょうも梅の花にちなんだ和歌です。 わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも (大伴旅人) 天平2年(730)正月13日、旅人が大宰府に部下を集めて、梅花の宴を催したときに詠んだ歌です。…

梅と道真。

家の庭にある梅の木にも、花がつきはじめました。 梅の花を見ると、春を実感しますね。 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな (菅原道真) 梅の花にまつわる和歌では、一番有名でしょう。 大宰府へ無念の左遷(実質は流罪のようなも…

春の月。

ゆうべは月がきれいでした。あしたは下弦の月です。 山深み なほ影寒し 春の月 空かき曇り 雪は降りつつ (越前 新古今集) 昔の「影」は、光の意味です。ときどき空が曇り、雪が降る中で、光る春の月を詠んでいます。

苔の下水。

けさは、霜が降りていました。朝日に霜が輝いていました。 岩間とぢし 氷も今朝は 解け初めて 苔の下水 道もとむらん (西行法師 新古今集) 岩と岩の間を閉ざしていた氷も、立春の今朝は解け始めて、苔の生えた下を流れる水は、通り道を求めていることだろ…

川波は春の初花。

寒さがちょっと戻ってきました。でも季節は、着実に春へと向かっていますね。 谷川に とくる氷の ひまごとに 打ちいづる波や 春の初花 (源当純(みなもとのまさずみ) 古今集) 寛平御時后宮(かんぴょうおほんとき)歌合せの歌、とあります。 春風で解けた…

梅の香りは、恋人の香り。

きのう、水戸の偕楽園で「梅まつり」が始まりました。偕楽園は、梅園が見事です。わたしも、毎年行っています。今年も行く予定です。 やどちかく 梅の花うゑじ あぢきなく 待つ人の香に あやまたれけり (詠み人知らず 古今集) 庭には梅の木は植えません。…

松の戸。

けさも曇りです。 きのうは、松の門構えのことを書きました。けさも松が詠まれている歌を紹介します。 山深み 春とも知らぬ 松の戸に たえだえかかる 雪の玉水 (式子内親王 新古今) 「松の戸」は、松の枝を集めてつくった粗末な戸です。おとなりの松戸市は…

きょうは「雨水」です。

けさは曇り空。寒さも少しもどってきました。 きょうは「雨水」。 雪は雨にかわり、氷は溶けはじめます。季節は、本格的な春へと移っていますね。 ときはなる 松の緑も 春くれば いまひとしほの 色まさりけり (源宗*朝臣(みなもとのむねゆきあそん) 古今…

鶯の声、待ち遠しい。

けさは大雨でした。 ゆうべから、寒さが随分と緩んでいます。 きょうは、かなりあたたかいです。 春きぬと 人はいえども うぐひすの 鳴かぬ限りは あらじとぞ思ふ (壬生忠岑 古今集) 鶯の声、わたしもまだ聞いていません。

梅の花のように想う。

ゆうべは月がきれいでした。 梅の便りも聞こえてきました。 ひさかたの 月夜(つくよ)を清み 梅の花 心開けて 我(あ)が思える君 (紀小鹿女郎(きのをしかのいらつめ) 万葉集) 「心開けて」は、梅の花が開くように心も開いて、の意味です。 梅の花のよ…

雪、まだたくさん残ってます。

きのう降った雪。 庭や人が通っていないところには、まだたくさん残っています。 わが宿は 雪降りしきて 道もなし 踏みわけて とう人しなければ(読人しらず 古今集) けさは雪も大分溶けましたが、きのうは本当にこの歌のようでしたね。

雪の花。

きのう夜から、本格的な雪が降り続きました。 けさは、雪だるまがつくれるほど、積もっています。 雪ふれば 冬こもりせる 草も木も 春に知られぬ 花ぞ咲きける (紀貫之 古今集) 寒さでじっと眠っていた草や木に積もった雪を、花に見立てています。

雪と梅花。

きょうは雪や雨になるそうです。 雪は、二日前に降ったばかり。 きょうも冷たい日になりそうです。 沫雪(あわゆき)か はだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花そも(万葉集 巻八) 「はだれ」は、うっすらと降り積もる雪のことです。 梅花の便りも…

霜が降りたよう。

けさの庭は、一面霜が降りたようでした。 昨夜からの雨で濡れた地面や植物が、凍ったのでしょう。 霜で、思い出しました。 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 (古今集 凡河内躬恒) 百人一首にも入っている有名な歌ですね。 初霜が白…

朝 雪景色

朝起きたら、一面雪景色でした。 近所の家の屋根、隣の畑、庭の木にも、雪が積もっています。 大宮の 内(うち)にも外(と)にも めづらしく 降れる大雪 な踏みそね惜(を)し(万葉集十九) 「な……そね」は、禁止の語法。 「踏んではいけない」という意味…

春の大雪

きょうは朝から雪です。 東京は大雪になりそうです。 明日からは 若菜摘まんと しめし野に 昨日も今日も 雪は降りつつ(万葉集 山辺赤人) 歌の中では、春なのに雪が降り続いています。 きょうの天気のようです。