顔真卿 唐時代の肉筆 自身告身帖

書道博物館で、すごい作品を見ました。
同博物館ではいま、顔真卿の展覧会が開かれています。
顔真卿とは、唐の時代(8世紀)にいきた政治家・書家です。
玄宗皇帝に仕えた人でもあります。
そんな昔の人の作品の肉筆が展示されていたのです。



書道の作品は、書家が書いた本物の作品は、当然ひとつしかありません。
作品は普通、文字を石などにほって、拓本にして、後世に伝わっていきます。
本物である肉筆作品は、長い年月のあいだに行方知れずになってしまい、現存するものはごくまれです。

唐の時代ならなおさら、肉筆が現存するのは奇跡的なことです。
それが書道博物館にあって、きょう見ることができたのです。
感動!!

顔真卿の草書の肉筆は、世界唯一だそうです。
楷書の肉筆は、台北故宮博物院に所蔵されていて、10年に一度くらいしか公開されないそうです。

唐の時代に書かれた文字を間近に見ると、文字が何かを語りかけてくるようです。
文字の不思議な力を感じます。